40年以上も守ってきた いなば和幸 のこだわりがあります

2013年、日本の和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
西洋から日本に伝わり現在のかたちに発展したとんかつは、ご飯とお味噌汁を添えた定食スタイルで食べられるようになり、
和食の肉料理として日本全国に広まっていきまし た。それから90年以上がすぎ、とんかつは日本各地のレストランやお弁当のメニューに
欠かせない身近な和食として親しまれるようになりました。
いなば和幸のとんかつにも、40年以上の歴史があります。
私たちは創業以来、素材選びにこだわり素材を活かす手作りの調理を大切にしてきました。
それらの知識と技術には、とんかつ専門店だからこそ提供できる美味しい理由がたくさん詰まっています。
私たちはこれからも、とんかつ専門店としての知識と技術をさらに高め、お客様に美味しいお料理と至福のひと時をお届けしてまいります。

“おいしいものには必ず理由があります”

とんかつは、実は蒸し料理

とんかつの調理法の一番のポイントは余熱で蒸し焼きにすることです。
衣に包んで調理するのは、お肉へ熱をじっくり通すためなのです。
サックリとしたおいしい衣、旨みと肉汁をとじ込めたお肉・・・・
専門店ならではの仕込みの技術で、素材のおいしさを引き出します。

お肉の味を引き立てる熟練の技

お肉を高温から守る「パン粉」。
パン粉をつぶさないよう、均一にやさしく、しっかり押さえつけます。
デリケートな熟練の技でつけられたパン粉は、熱で剣のように美しく立ち、
サックリとした食感に仕上がります。

調理の総仕上げ

サクサクの衣はとてもデリケート。
一点に集中して、瞬時に包丁を入れ込みます。
リズミカルな音と共に、衣を崩さず、均等な食べやすい幅に切り分け盛り付けます。

新鮮素材

新鮮な国産キャベツの中から、その時期の主要産地のものを選んでいます。
葉脈の繊維にあわせて細く長くきることで、しっとり・シャキシャキした食感を楽しめます。

厳選素材

甘味のある風味の豊かさが特徴の国産米100%使用。
気温の変化に合わせて、水分量や付け置き時間を微調整しています。
炊き立てのおいしさを味わっていただくためにこまめに炊いてご提供しています。

 

豚肉(ひれ、ロース)

やわらかく、くさみの無い厳選したお肉の旨みを増すため熟成させました。
お肉は丁寧に整え、一枚一枚、均一な厚みに手切りしています。
火の通りを均一に保ち、ジューシーで柔らかい食感を生み出すためです。

具だくさんとん汁

お野菜たっぷり、具沢山の手作りとん汁。
野菜は手切りで仕込み、じっくり煮込んで旨みが増した当店自慢の一品です。

知識と技術

素材の特徴を熟知し、素材のおいしさを引き出す調理法で、ひとつひとつ丁寧に作っています。
さらにこだわった、「厚切り」のとんかつには、専門店でしか味わえない逸品です。
仕込み、調理において、より高い技術力が求められます。

 

とんかつの成り立ち

 

「とんかつ」の「かつ」の語源は、フランス料理の「コートレット(cotelette)」と言われています。
もともとは、薄いお肉にパン粉をつけて油で焼いた、サクッとした食感のお料理です。
とんかつの発祥は諸説ありますが、初めてとんかつに近いお料理を提供したのは、銀座の洋食店「煉瓦亭」さんといわれています。
1899年(明治32年)に「ポークカツレツ」という名称でキャベツの千切りを添えて、ナイフ・フォークで提供したとされています。
その後、てんぷらの調理法からヒントを得て、厚みのあるお肉に衣をしっかり付けてたっぷりの油で揚げた今のとんかつの形が、
1929年(昭和4年)、上野の洋食店「ポンチ軒」さん 「とんかつ」という名称で販売されました。
このときから、ご飯とお味噌汁を添えてお箸で提供するお食事となりました。
こうして、海外からもたらされた調理法が形を変えて新しい調理技法へと進化し、日本独自の「とんかつ」が生まれました。